小惑星に浮遊中

分野問わず、知識欲が尽きない日々。そんな日々の整理、備忘録としてまとめていく雑記ブログ。

相撲の伝統

こんにちは、紅掛空です。麦チョコおいしいです。

さて、最近よくニュースなどで相撲の話題が絶えません。

この先相撲はどのように変わっていくのかと思ったのですが、

その前に相撲についてよく知らないので、今日は相撲についてまとめてみました。

 

相撲の起源と歴史 

相撲、もしくは大相撲と呼ばれるスポーツですが、本来は日本古来の神事で取り行われていた武道になります。

現在でも、奉納相撲というものが行われています。

 

その歴史は古く、最古の記録は「古事記」にあり、神様同士が相撲を取ったような描写が書かれています。ちなみに勝負はお互い手を握りつぶしたりして掴めなかったので勝負になりませんでした。

 

奈良時代から平安時代にかけては、宮中行事の一つとして取り行われるようになります。その記録は天平6年(734年)と記されています。

 

また神龜2年(725年)に神事相撲も取り行われるようになりした。

その年に諸国が競作に見舞われて、当時の天皇であれられる聖武天皇伊勢神宮等の神社に祈願を行ったのがその始まりだそうです。

 

時代が鎌倉時代、戦国時代へと変わっていく頃、相撲は鍛錬として武士達の間で広まっていきます。

当時の戦国大名が熱心に相撲に力を注いだり、地方に広まったりとするうちに、相撲は民衆の間で定着し、相撲を生業とする者が現れました。

 

江戸時代には、相撲は興行化となって一気に広まりました。

 

しかし明治時代では文明開化の波に追いやられ、危機に陥ってしまいますが、当時の天皇であられる明治天皇が天覧相撲を繰り返し、その後今に至るまで無事に続いてきたというわけです。

 

 ●奉納相撲って何?

奉納相撲があるのは知っていても、一体何の為にしているのかは実際には知っていなかったので、それについてもまとめました。

神事として取り行われる相撲は、天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・大漁等と言った願いがあって、相撲を取り行う神社が多いです。

人間同士で相撲を取ったり、稲の霊と相撲を取っていたり。

神様をお相手する時は、豊作になるように常に負けるようなものもあるそうです。

 

こういった相撲は、陰陽道神道の影響もあり、所作は様式化しています。

 

相撲のルール

相撲は直径4.55m(俵の内側)の土俵の上で取り行われます。

勝敗のつけ方は、土俵外の砂が先についたほうの負けとなりますが、俵の上ならばセーフです。

前まわしが落ちても負けになります。

 

また、相手を殴る、蹴る、髪を掴むという行為は禁じ手と言われており、反則です。

 

そして取組になりますが、いくつか作法があります。

一つ目は「塵手水」

蹲踞(そんきょ)の姿勢で柏手を打った後、両手を広げて掌を返す動作を行います。

これは素手で正々堂々と勝負をしますという意味があります。

 

二つ目は「仕切り」

互いに土俵入りをし、互いに顔を見合わせて腰を落とし、仕切り線に拳をついて準備をすることを言います。

 

三つ目は「立会い」

仕切り線に拳をついた状態から、互いに目を合わせて、同時に立ち上がり、ぶつかる試合の始め方です。

 

この立ち合いですが、日本独自の方法で、両者暗黙の合意だけで決まります。

なので両者の呼吸が合わないときもあれば、合っても僅かなずれが一瞬の勝敗に決まっていくのです。

 

以上が作法になります。

改めて調べると、本当に知らないことだらけです。

 

まとめ 

相撲は日本の国技です。加えて神事等で取り行われる大事な伝統でもあります。

そのような背景があることから、周りの模範となるような礼儀作法にも気を付けるべきなのでしょう。

だからこそ、お相撲さんと呼ばれて親しまれており、相撲を取る姿は誰に目にも立派の映っているのではないかと思います。

 

(日本人力士頑張ってほしいです)