もう手に入らない万年筆『セレモ』
こんにちは、家にいる猫達に場所を追いやられた紅掛空です。
私事ですが、万年筆がとても好きなのです。
見た目はもう芸術品の一言ですし、ボールペンともシャープペンシルとも違う書き心地を知ったその日から収集癖が止まりません。
書き出すと止まりませんので、さっそく本題へと移ります。
※少し興奮冷めやらぬ状態で書いているのでご容赦ください。
それは偶然でしたが先日、よく行く文具店へ万年筆のインクを買いに行った日です。
目的のインクを手に入れた後、様々な万年筆が並ぶショーケースの中を覗き込んでいましたら、それを見つけたのです。
PILOTの「セレモ」を。
●「セレモ」という万年筆の特徴
日本が誇る文具メーカーPILOTが製造する「セレモ」。
色はブラック・レッドの二色です。(縁は金で、シンプルながら豪華です)
樹脂の軸は非常に軽く、径も直径12mmと細見であり、女性に持ちやすい万年筆だと思います。
ペン先は14K、ペン種はF・Mの二種類です。
私はMの方を購入しましたが、本当になめらかな書き心地の「セレモ」です。
そして何より、そのクオリティで5000円(税抜き)で購入可能と非常に手に入りやすく財布に優しい万年筆です。
コンバーター・カートリッジの両方が可能なので、様々なインクで書ける楽しみがあります。
●ざんねんなお知らせ
一目惚れし、更に書き心地に惚れてしまい即購入しました。
色はレッドです。
そしてその時に店員さんからとても残念な話を聞いたのです。
実は「セレモ」は製造中止になってしまい、店頭に並ぶこれしかもう手に入らないのだと。
まさに手に入ったのは偶然としか言いようがありません。
それはもう大切に大切に使わせていただきます。
●まとめ
さて、何故この万年筆が製造中止になるのかと、勝手に考えてみました。
・物価、人件費の上昇。
年々その材料となる金属や、人件費が高くなり、低価格故に原価を抑えることが困難になってしまったのでしょうか。
・ただ単に人気が落ち、売れ行きの下落。
シンプルなデザイン且つ、黒に金、赤に金の色合いは初めて万年筆を持つ人にはとっつきにくかったのでしょうか。
また、PILOTの万年筆で有名なものは「カスタム」シリーズ。これぞ万年筆というデザインで値段こそ、10000円以上しますが初めて持つ方に選びやすく間違いがありません。そのほか、万年筆についてよく分からないという方でも贈りやすい為、人気が「カスタム」シリーズに集中して「セレモ」の売り上げに影響が出たのでしょうか。
本当のことは定かではありませんが、一言でまとめますと、
何故「セレモ」が販売中止になったんだ!
です。
それでは、また。
追記(H29.11.29)
どうしても気になったこともあったので直接、PILOTのお問合せホームで、聞きました。
内容は、
①丁寧に扱いますが、万が一修理が必要になった場合、対応は可能でしょうか。
②何故、製造中止になってしまったのでしょうか。(あんなに良い万年筆なのに)
の以上、2つです。
特に①は大事なことですよね。万が一の事を考えると、気になってしまいました。
そして問い合わせた翌日に、その返答がありました。
①部品がなくなり次第になりますが、概ね10年は対応可能です。
②様々な要因がありますが、出荷、販売本数の落ち込みが影響しています。
以上のお答えを、丁寧にお答えして頂きました。
それはもう、大切に使わせていただきますの一言です。
とても丁寧で素早い対応、本当にありがとうございました。